ダニエルのミラクルダイエット   “奇跡の食物“ 

訳:山室 敦

 毎日、新しい健康食、健康法などか世を騒がし、“待ちに待っていた奇跡の食物”と言われるものが紹介さ

れます。しかし、この世で最も賢いと言われたソロモン王はこのように言っています。


伝道の書1:9、10 「先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。

日の下には新しいものはない。」「見よ、これは新しいものだ」と言われるものがあるか、それはわれわれ

の前にあった世々に、すでにあったものである。」


ダニエルの奇跡の食物

その昔、キリストの時代の遥か前、ダニエルとその仲間達はバビロン帝国に捕囚として連れてこられました。

バビロン帝国の王様は、その中で最も優れた者達を選び、彼らにバビロンの国の繁栄のため、よい教育を与

え訓練しようと考えました。そのため王様は彼らに栄養価の高い特別な食事を与えようと思いました。


ダニエル書1:5 「そして王は王の食べる食物と、王の飲む酒の中から、日々の分を彼らに与えて、三年

のあいだ彼らを養い育て、その後、彼らをして王の前に、はべらせようとした。」


しかしダニエルとその3人の友人は王様がよいと思って出された食事は、彼らにとって最良の物ではないこ

とを知っていました。


ダニエル書1:8 「ダニエルは王の食物と、王の飲む酒とをもって、自分を汚すまいと、心に思い定めた

ので、自分を汚させることのないように、宦官の長に求めた。」


そこで彼らは王様に、王様の食事かダニエルの食事のどちらの食事が最良の食事なのかを科学的に試してみ

る事を申し出ました。


ダニエル書1:11〜~16 「そこでダニエルは宦官の長がダニエル、ハナニヤ、ミシャエルおよびアザリ

ヤの上に立てた家令に言った。どうぞ、しもべらを十日の間ためしてください。わたしたちにただ野菜を与

えて食べさせ、水を飲ませ、そしてわたしたちの顔色と、王の食物を食べる若者の顔色とをくらべて見て、

あなたの見るところにしたがって、しもべらを扱ってください」。家令はこの事について彼らの言うところ

を聞きいれ、十日の間、彼らをためした。十日の終りになってみると、彼らの顔色は王の食物を食べたすべ

ての若者よりも美しく、また肉も肥え太っていた。それで家令は彼らの食物と、彼らの飲むべき酒とを除い

て、彼らに野菜を与えた。」


結果は驚くべきものでした。たった10日後、彼らの顔色、肉付き、容姿は健康そのもので、王様が用意し

た食事を食べた人達と比べて健康的であるのは明らかでした。それだけではありません。3年後、王様が彼

らをテストしたところ、彼らの知恵はバビロンの知者達の10倍優れていたのです。


ダニエル書1:19〜~20 「王が彼らと語ってみると、彼らすべての中にはダニエル、ハナニヤ、ミシャ

エル、アザリヤにならぶ者がなかったので、彼らは王の前にはべることとなった。王が彼らにさまざまの事

を尋ねてみると、彼らは知恵と理解において、全国の博士、法術士にまさること十倍であった。」


ここで2つの食事の比較をしてみましょう。


バビロンの食事:肉料理、加工(精製)されたごちそう、発酵したワイン(ぶどう酒)


ダニエルの食事:植物性の食事、豆類、野菜、果物、穀物、ナッツ類、新鮮な水


ダニエルは王様に対してただ生意気で大きな口をたたきたかったのでしょうか? もしそうであれば、捕囚

の身である彼は、簡単に死刑を宣告されたかも知れません。それでは、彼は結果がどうなるかどうして分か

ったのでしょうか?


取扱説明書を読む

ある時、夫が仕事に行っている間、わたしは草刈りをしようと思いました。しかし草刈り機には燃料があり

ませんでした。そこで私はガソリンを入れました。夫がそれを見つけて怒りました。というのはこの草刈り

機の燃料はガソリンとオイルを混ぜた物で、ガソリンだけでは機械をだめにするからです。この事はしっか

りと取扱説明書に書いてありました。同じ様に、我々は神様によって造られたので造り主の取扱説明書に従

うべきなのです。


詩篇100:3 「主こそ神であることを知れ。われらを造られたものは主であって、われらは主のもので

ある。われらはその民、その牧の羊である」


神様は私たちの製造元で彼は私たちにとって一番よいものは何であるかをご存知です。取扱説明書である聖

書にはどのような食事が適切だと書いてあるのでしょうか?


オリジナル ダイエット ”最初の食物”


エデンの園に罪が侵入する以前、神様は人間に最初の食物(オリジナル ダイエット)を与えました。


創世記1:29〜~30 「神はまた言われた、「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種の

ある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう。また地のすべ

ての獣、空のすべての鳥、地に這うすべてのもの、すなわち命あるものには、食物としてすべての青草を与

える」。そのようになった。」


はじめに神は果物、ナッツ類、穀物、種を人間に与えられたということです。この食物は人間にとって祝福

でありました。獣でさえも青草を食べ、平和に過ごしていたようです。世界は完全に調和されていました。

しかし罪がこの世に入ってからこの食物が少し変わります。それを回復用の食物と言います。


回復用の食物


罪がこの世に侵入してからはこの世は完全ではなくなりました。毒は解毒されなければなりません。人は塩

気のある汗をかくようになり、毒だけではなくミネラルさえも体外へ放出するようになります。ミネラルを

補うために神様は野の草、または野菜をお与えになったのです。


創世記3:18〜~19 「地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、あなたは野の草を食べるであろ

う。あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちり

だから、ちりに帰る」。


私たちが風邪をひいてしまったとき、治すために野の草であるハーブ茶(紫馬連菊のお茶は免疫を高めると

言われている)などを使います。神は罪に対する特効薬として野の草を与えられたのです。人が神の食事計

画に従っていたとき、彼の寿命は何百歳でした。(創世記5章を参照)そして洪水後は植物もすべて破壊さ

れてしまい、緊急用の食物が用意されました。


緊急用の食物


創世記9:3〜~5 「すべて生きて動くものはあなたがたの食物となるであろう。さきに青草をあなたがた

に与えたように、わたしはこれらのものを皆あなたがたに与える。しかし肉を、その命である血のままで、

食べてはならない。あなたがたの命の血を流すものには、わたしは必ず報復するであろう。いかなる獣にも

報復する。兄弟である人にも、わたしは人の命のために、報復するであろう。」


神様は緊急用の食物を用意されましたが、そこには特別な警告がありました。それは”あなたがたの命の血

を流すものには、わたしは必ず報復するであろう。” 彼らの食物に肉が加えられたとたん、彼らの寿命は

縮まっていったのでした。


緊急用の食物には特別な警告があったのを忘れてはいけない


「しかし肉を、その命である血のままで、食べてはならない。」創世記9:4

今日の医療学でさえも大多数の病気は血液によって感染することは明らかです。肉を血と一緒に食べるのは

罪です。「罪は戒めを犯すことです」。ヨハネ第一3:4


サムエル記上14:32〜~33 「ぶんどり物に、はせかかって、羊、牛、子牛を取って、それを地の上に

殺し、血のままでそれを食べた。人々はサウルに言った、「民は血のままで食べて、主に罪を犯しています

」。サウルは言った、「あなたがたはそむいている。この所へ、わたしのもとに大きな石をころがしてきな

さい」。


2 動物性の脂肪も食べてはならないと書かれています。

レビ記3:17「あなたがたは脂肪と血とをいっさい食べてはならない。これはあなたがたが、すべてその

住む所で、代々守るべき永久の定めである』」。


今日、動物性の脂肪は心臓病の原因になることが分かっています。

詩篇119:70「彼らの心は肥え太って脂肪のようです。しかしわたしはあなたのおきてを喜びます。」


3 清い動物のみ食べてもいい。これは理にかなったものでした。というのは、もしノアが豚肉を食べたと

したら、豚は増える事無く絶滅してしまったでしょう。箱船の中には、雄と雌の豚、二匹だけしかいなかっ

たからです。


創世記7:1~2 「主はノアに言われた、「あなたと家族とはみな箱舟にはいりなさい。あなたがこの時

代の人々の中で、わたしの前に正しい人であるとわたしは認めたからである。あなたはすべての清い獣の中

から雄と雌とを七つずつ取り、清くない獣の中から雄と雌とを二つずつ取り、」


レビ記11章と申命記14章の両方にとても詳しく、清い動物と汚れた動物について書かれています。


清い動物には分かれたひづめがあり、反芻する(胃から口に戻して食べる)。 肉食の鳥やコウモリは清く

ありません。


清い海の動物には鱗とひれがあります。


4 他に料理の規定などもあります。新鮮な肉でなくてはならない。(レビ記7:17~18、9:6~7

、ヨハネ11:39、使徒行伝2:31)


この食物はあくまでも緊急用の食物でしかありませんでした。今日、神は一歩一歩、回復用の食物、そして

最初の食物へ戻るよう招いています。


最初の食生活に回復する


イザヤ書65:17「見よ、わたしは新しい天と、新しい地とを創造する。さきの事はおぼえられることな

く、心に思い起すことはない。」


イザヤ書65:25「おおかみと小羊とは共に食らい、ししは牛のようにわらを食らい、へびはちりを食物

とする。彼らはわが聖なる山のどこでもそこなうことなく、やぶることはない」と主は言われる。」


天国と新しい地球では死がありません。動物も殺されない、鳥も魚も殺されて食卓に出るという事は無いと

いう事です。ということは植物性の食生活が回復されるわけです。


世界の終わりが近づいている事は明らかです。動物の世界でさえいろいろな病気が蔓延しています。今こそ

ダニエルのミラクルダイエット(果物、野菜、穀物、ナッツ類、豆類、純粋な水)に馴染む時です。天国で

、または新しい地球で最初の食生活が回復されるでしょう。私たちは味覚を回復しておく必要があるのです

。選択するのはあなたです。取扱説明書に従いますか? 私たちの造り主に従いますか? ダニエルの奇跡

の食生活、試してみませんか?